[AWS]IPAMによるIPアドレス管理が楽になった
2023/12/19
一年間あっという間でした。もう12月後半に突入しましたね。
さて、今回はAWS上において、IPアドレスをどのように管理したら楽になれるかをご紹介していきたいと思います。
オンプレミス環境もクラウド環境でも、ネットワーク、サーバーなどを作ったたびに必ずIPアドレスが必要になってきますよね。未だに、excelなどで手動で管理、メンテナンスする会社様も数多くいるのでは??すでにAWSクラウドを利用しているのであれば、なんと、IPアドレスを管理してくれるサービスが存在していた。ぜひ活用しましょう
IPAMとは
IPAM(VPC IP Address Manager)は AWSワークロードのIPアドレスを計画、追跡、監視しやすくするVPC機能です。IPAMの自動ワークフローを使用し、IPアドレスをより効率的に管理できます(公式サイトから引用 IPAMとは)
早速使ってみる
まず、IPAMの仕組みはこんな感じになってます(仕組み)
IPAMを作成
サービス欄から🔍ipaddressで検索欠けると、「Amazon VPC IP Address Manager」が先頭に出てくるのでそれを選択する。
「IPAMを作成」タブを押下する。
いろいろ説明書いてありますが、データレプリケーションを許可するのが必須条件のため、とりあえず✔を入れる。無料利用枠の場合、AWS側のプライベートIPアドレスの管理ができないため、「アドバンストティ」を選択します。
名前タグ、説明は今回機能確認のため、適宜に付けましたが、本番環境の場合、実業務に応じて正しく名称を付けたほうがお勧めです。リージョンは東京にし、最後に「IPAMを作成」タブを押下する。
↓IPAM作成完了後、こんな感じで、プライベートとパブリックスコープが自動的に作成されます。
スコープはIPAMにおいてのトップレベルに位置づけされており、スコープ内でプールを作成し、IPアドレスの範囲を管理し利用する構造となります。
プール作成
プール内でプールを作成する
つまり、プール内でさらに細かく役割毎(本番用、開発用など)にサブネットを分割する。
今回は仮として開発環境用として、/28を分割してみます。
こんな感じで出来上がります。
諸々状態確認してみましょう
こんな感じで、細分化されたサブネットに割り当てられのIPアドレス数になります(16個使用可能)。
上位プールのサマリ状況、このCIDRで利用されるすべて分割されたサブネットの合計数(確保されたIPアドレス数)を確認することはできる。
最後に、実運用に向けて、業務毎、システム別毎または、環境別に、IPサブネットを細かく分けることにより、管理のしやすさ等から、今までexcelで管理し、記載漏れ、更新漏れから解放されるでしょう。今回は設定から、サマリの確認までして実施しておりませんが、実運用に向けての設計を、どこかでまとめて紹介したいと思います。
この記事の内容を少しでもお役に立てれば嬉しいです~~